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【電線・ピカ銅・銅釜】銅スクラップの買取価格に差が出る理由と分別のコツ
はじめに
電気工事や解体作業で発生する銅スクラップは、リサイクル価値の高い資源として注目されています。しかし、「電線」「ピカ銅」「銅釜」といった同じ銅素材でも、買取価格には大きな差があるのをご存じでしょうか?
この記事では、銅スクラップの種類別に価格差が生まれる理由を解説し、より高価買取を狙うための分別のコツをご紹介します。
銅スクラップの種類と買取価格の関係
ピカ銅(ピカ線)
- 特徴:被覆や酸化が一切なく、光沢のある純度の高い銅線
- 価格帯:銅スクラップの中で最も高価
- 理由:精錬・再利用の手間がかからず、そのまま再資源化しやすいため
電線(被覆付き銅線/雑線)
- 特徴:被覆が残った状態の電線。内部は銅でも外皮にビニールなどがある
- 価格帯:ピカ銅より安価、銅率によりA/B/Cランクに分類
- 理由:被覆の除去が必要なため手間がかかる/銅率が低い場合もある
銅釜(仕上げ品・鉄付き)
- 特徴:給湯器や調理器具に使われていた銅製品。異物の除去有無で分類
- 価格帯:仕上げ品は高め、鉄付きは減額対象
- 理由:鉄や断熱材の有無により分解コストが変わるため
買取価格に差が出る主な理由
- 純度(銅の含有率)
純度が高いほどリサイクル効率が良く、価格も上がる - 異物の有無
鉄、アルミ、プラスチックなどの混入があると買取単価は下がる - 分別の手間・加工コスト
被覆付きや一体型の銅製品は、再資源化に時間と労力がかかるため減額対象に
高価買取を狙う!分別のコツ
◎ ピカ銅に仕分けするポイント
- 電線を皮むきして、銅線がピカピカならピカ銅として分類
- 酸化やメッキがあると「2号銅」にランクダウンするため注意
◎ 雑線(被覆付き電線)のランク分け
- 銅率が高い太めの電線(VVFケーブル等)は「雑線A」扱いになる可能性
- 細い電線やLANケーブルは「雑線B/C」として評価が下がる
◎ 銅釜を仕上げる
- 鉄枠やプラスチック部品を手作業で取り外すことで「仕上げ品」として高評価に
まとめ
銅スクラップの買取価格は「純度」「異物の有無」「加工のしやすさ」によって大きく変わります。
電線を皮むきしてピカ銅に仕分けたり、銅釜の鉄を取り除いたりと、ひと手間かけることで買取価格が上がることも少なくありません。
不要な銅製品をただまとめて出すのではなく、種類ごとに分けて、状態を整えて持ち込むことが高価買取のカギです。
正しい知識とちょっとした工夫で、銅スクラップを最大限に活かしましょう。
更新日:2025年06月20日